勇気がなければ、他のすべての資質は意味をなさない。

サー・ウィンストン・レナード・スペンサー・チャーチルは、イギリスの政治家、陸軍軍人、作家。保守党の政治家の父と投機家の次女の母との間に生まれた。成績は悪かったものの、パブリック・スクールでは軍事教練の授業が好きであり、射撃やフェンシングや水泳も得意だったという。落ちこぼれクラスに入れられたおかげで難しい古典は免除され、英語だけやればいいことになったので逆に英語力を特化して伸ばすことができたため、校内雑誌に投書したり、詩も書くようにもなり、文章の才能を磨いていった。陸軍士官学校での学びを経て、陸軍としてキューバ反乱鎮圧戦の観戦、スーダン侵攻への従軍をした。その後保守党の庶民院議員、自由党への移籍など政治家としての活動もし、イギリス首相となった。第二次チャーチル内閣として政権奪還もあり、その間の1953年に「第二次大戦回顧録」などでノーベル文学賞を受賞。現職の国家指導者が同賞を受けたのは、現在までチャーチルのみ。

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    二回目の首相退任にあたってエリザベス2世女王は「伯爵位を与える」との叡慮を示したが、チャーチルは「庶民院議員として政治家を続けること」を希望し、これを拝辞した。