ことのき

マザー・テレサ、あるいはコルカタの聖テレサは、カトリック教会の修道女にして修道会「神の愛の宣教者会」の創立者で、カトリック教会の聖人。「マザー」は指導的な修道女への敬称であり、「テレサ」は彼女の敬愛したリジューのテレーズにちなんだ修道名である。1910年にオスマン帝国のコソボ州に生まれ、一家は裕福であったが両親ともカトリック教徒として信仰心に篤く、貧しい人への施しを積極的に行っていた。小さいころから聡明な子で、12歳のときには、将来インドで修道女として働きたいという望みを持っていたといわれる。「神の愛の宣教者会」は、1950年に教皇庁（ローマ教皇庁）によって認可を受け創立され、1965年には教皇庁立の修道会の認可を受け、ケアする相手の状態や宗派を問わないテレサたちの活動は世界から関心を持たれ、多くの援助が集まり、いずれカトリック教会全体に刺激を与える。1973年のテンプルトン賞、1979年のノーベル平和賞、1980年のバーラト・ラトナ賞（インドで国民に与えられる最高の賞）、1983年にエリザベス2世から優秀修道会賞など多くの賞を受けた。1996年にはアメリカ合衆国史上5人目の名誉市民に選ばれている。