愛する人が死ぬことはあり得ないの。だって愛は不滅だから

エミリー・エリザベス・ディキンソンは、アメリカの詩人。生前は無名であったが、1700篇以上残した作品は世界中で高い評価を受けており、19世紀世界文学史上の天才詩人という名声は今や不動のものとなっている。彼女の詩の多くが、日常の小さな出来事の反映であったり、社会の大きい事件であったりする。バラードと賛美歌の韻律を作る才能、草稿に見られるダッシュの多用と型にはまらない大文字の使用、風変わりな語彙と比喩的描写などにより、独特の叙情詩を作っている。

  • 豆知識アイコン

    愛情を綴った詩や手紙は多く残っているものの、愛情が向けられている対象についての結論を導き出す証拠がほとんどなく、エミリーの恋愛事情については、伝記作家や批評家らの間で、大きな論争となっている。