存在することは変化すること。変化することは成熟すること。成熟するということは、自らを創り出し続けることなのです

アンリ=ルイ・ベルクソンは、フランスの哲学者。作曲家でピアニストのミハウ・ベルクソンの子として、フランスで生まれる。学生時代は古典学と数学を深く修めた後、新カント派ばかりであった哲学担当の教授たちに反発しながらも、ハーバート・スペンサーの著作を熟読して、実証主義、社会進化論への理解を深めた。それらを通し自己の哲学大系を形成。学位論文「時間と自由」、哲学上の大問題である心身問題を扱った「物質と記憶」、哲学の概念として「創造的進化」などを著した。国の内外で名声が高まっていき、第一次世界大戦下にフランス政府の依頼でアメリカを説得する外交特務使節として派遣され職責を果たすなど、公の場でも活躍をした。明快かつ美しい文章で書かれているため、散文としての評価も高く、1927年にはノーベル文学賞を受賞。

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    国際連盟の諮問機関として設立された国際知的協力委員会委員に任命され、当時の国際連盟事務次長であった新渡戸稲造とも面識があった。